私の住んでいるところは、中国の最北端(の、一個手前くらい)の省です。
大陸性気候で、
夏は最高30度、冬は最低-30度、
真夏でも夜は長袖のシャツやカーディガンを羽織らなくては肌寒いなど、
年間、日中ともに気温差の激しい土地です。
空気は日本では考えらえられないくらい乾燥しています。
まじ、日本で加湿器の宣伝とか見たら鼻で笑っちゃうくらい。
まず、物がなかなかか腐らない。
そして、洗濯物は基本的に部屋干しなのですが、冬は一日、夏などは半日で乾き、もちろん「生乾きの臭い」とも無縁です。
しかし、そんな気候なだけに砂埃が常にたっていて、しかも年間通して風がバカみたいに強いので、コンタクトレンズがめったにつけられません(私はハード派)。
もちろん、いいこともあります。
12月や1月になると砂埃に変わり、サラサラのスノーパウダーが空気の中を舞います。
条件がそろえば美しいダイヤモンドダストの光景に出会うこともあります。
太陽や街灯の光を受け、キラキラと眩しいくらい光り輝きながら舞い落ちてくる氷の粒と、
地面に落ちた後も強い風にあおられて、さざ波のようにコンクリートの上を流れていく白い波紋。
ため息が出て、-25度で耳やデコの肉が引きちぎられるかってくらい痛んでいることも忘れるほどです。一瞬ね。
さてさて、こんな素敵な場所が私の留学中の住み処なわけです。
が、ものっすごい田舎です。
何だろう…牧歌的な農村とかではなく、
頑張って発展させようとはしてるけど、住民の文化レベルも省政府の区画整備政策や土木技術も追いついていない感じ。
早い話が、町が汚い。
そして、私たち留学生の私生活にもかかわってくるスーパーや商店、食事処なんかも、なかなか埃っぽくて不潔。
そんな中、私が週に1回は通い、食材を調達している「朝市」があります。
(中国に来て半年、当初中華料理ばかり食べていた私はその脂っこさをもろに体に貯蓄し、軽く6キロ太ったため、1年目からはちゃんと自炊を始めたのです。)
まず、入り口から汚い。
韓国人の友人に初めて連れて行ってもらったときは、思わず廃屋かと疑いました。
でも、私の住んでいる地域の商業施設は半数がこんな感じ。
この入口にたどり着くまでの歩道にも、衣類や食材、朝食の屋台がびっちりと軒を連ねます。
そして、11時を過ぎるころには、驚くべき手際の良さで撤収していきます。
朝市は毎日人であふれています。
貴重品はとられないように、旅行用チェーンんでズボンのベルトホールにつないでおきます。
(私は中国に来たばかりの時、ハルピンでデジカメを掏られたことがあります。ヤツらはプロです。気配がなかった…)
白い塊は豆腐です。
他にも、トラックの荷台いっぱいの棗や果物、ラッカセイ、ヒマワリの種(中国人が好んで食べます。リスみたいに。)、小豆、書籍雑誌、靴、手作りの編み物的な何かなど様々。
屋内にはさらに多くの売り手さんが自分のブースを構え、お客さんにさかんに声掛けをしています。
市場は1階と地下との2フロアに分かれ、
1階にはフルーツ、野菜、香辛料、朝食用のお粥や肉まん、餅(ビン)と呼ばれるペットリとしたパイ生地の中に具材を詰めたもの、ワンタンスープなど、
地下には海産物や肉、穀物、パンや豆腐、卵、日用雑貨が所狭しと並べられています。
このおっちゃんは、私がデジカメを構えてもドヤ顔で微動だにしませんでした。
苺500グラムげっと。12元(200円)
大根と玉ねぎ1個ずつげっと。3元(48元)
ニンニクもりもり。
ニンニク2個と生姜げっと。値段忘れた。
トマトだけをひったすら売っているおばちゃん。私はこのおばちゃんが大好きなので、よそではめったに買いません。あと、1個1個が凄くでかい。
トマト(大)4個げっと。6元(96円)
筍!!食べたいけど!どうやって捌くかわからない!!
春ですね。
鬼でかい山芋げっと。3元(48円)
鶏もも骨付き1個げっと。12元(192円)
いつも牛肉を売ってた仲のいいお姉さんが、久々に行ってみると羊肉売りに代わっていた。
…羊は、いらないなあ…
梅肉(豚の肩肉)500グラムと豚ミンチ500グラムと牛肉300グラムげっと。あわせて60元くらい(960円)多分…
最後に、この市場に行ったらいつも買う、お豆腐屋さんの豆乳カップ売りで2杯2元(32円)を買って帰宅。
行き帰りのバス(片道1元)時間を含めて、ちょうど1時間。
ルームメイトのウクライナ女子がまだいびきをかいている朝の9時半に部屋に帰りつき、
塊で買ってきたお肉を切り分け、冷凍庫に放り込んだら
今日の朝のお仕事は終了です。
こんな感じの中国生活。
※ 上記の金額は記憶があやふやなため一部適当です。でも、だいたいこんな感じ。
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